終活事始めⅡ

最大の終活は、健康寿命をいかに長く維持し、周りに負担・迷惑をかけない取組みをすることだと思います。

100歳でも元気な人はどこが違う?

skytokyo

 通っているスポーツセンターでのマダム達の会話です。

 「あなたおいくつなの?」

 「もう80なのよ。」

 「まーお若い!」

 71歳の私には、80歳で若いという感覚はありませんが、80歳を超えても元気にスポーツセンターに通って、スタジオレッスンの掛け持ちをされている方々はそういう感覚なのかと驚きますし、たぶん100歳まで生きられるのではと思わせます。

 

今は、私の若い頃の80歳のイメージはとは、大きくかけ離れています。

ヘアカラーやファンデーションなどの美容の力で、“若見え”になっている面も多いと思いますが、それだけでなく、食生活の変化や社会への参加、娯楽の多様化などが、精神・肉体ともアンチエイジングをもたらしているのではないでしょうか。

 

 タイトルは、PRESIDENTの「長寿研究の専門家が教える「死ぬまで現役」の生き方・考え方」という、国立長寿医療研究センターの西田裕紀子先生の記事で、参考になりましたので紹介します。

 なんとなく理解しているようなことでも、わかりやすく文字にしていただけるのはありがたいことです。


 「100歳でも元気な人はどこが違う?」ということに対しては、「死ぬまで現役の生き方・考え方」ということで、食生活や運動などのライフスタイルの改善も重要ですが、心の持ちよう次第で老化の程度やスピードに大きな差が出るということです。


 幸せな加齢のカギとして注目されているのが“好奇心”で、様々なことに興味を持ち続けることが加齢に伴う心身機能低下を抑制することが明らかになってきているのだそうです。

 私が特に避けたいと念願している「認知症」にかかわることを紹介します。


 先生は、健康寿命と平均寿命との差である男性8.5年、女性11.6年の期間について、何らかの健康問題を生じてから天寿を全うする最後までいかに自分らしく幸せに過ごすかを重要視され、それを「幸福長寿」とされていますが、自分らしく幸せというのには認知機能の維持はかかせませんよね。


 漠然と当然視していましたが、“好奇心”が高いほど認知症は発症しにくいということが明確に分かっているようです。

新しいことに積極的に挑戦する「経験への開放性」が高い人ほど、知的能力の低下が抑制される傾向にあるのだそうです。

 一般的に脳は、加齢とともに萎縮し、情報処理や創造性を司る頭頂小葉の灰白質の容量が減少するのですが、経験への開放性に高い人ほど、この容積の減少スピードが緩やかであるという調査があるようです。


 また、一般住民を対象にして、健康な状態で事前に個人のパーソナリティ(性格)調査を行い、その後認知症を発症した人のパーソナリティ傾向を分析すると、やはり好奇心の高いパーソナリティだった人ほど、他の要因を考慮してもなお、認知症が発症しにくかったという調査もあるようです。


 それらは、新しい経験によって神経細胞を結ぶシナプス(神経細胞同士の接合部で、電気信号を神経伝達物質という化学物質に変換して、次の細胞へ情報を伝える構造で、学習や記憶の基盤となる重要な役割を担う部分)の新しい回路ができたり、その密度が高まったりして、強固なネットワークが再構築されるためと考えられているのだとか。


 新しい経験に伴って生ずるワクワクした感情を司る「偏桃体」の隣に記憶を司る「海馬」があり、この「偏桃体」と「海馬」は連動して機能するので、ポジティブな感情が、「海馬」を活性化するともみられています。


 アメリカに人生における目標を持つことの重要性を示す研究もあるようです。

 認知機能検査と「人生の目標」について、聞き取り調査を行い、その後その方達が亡くなった後に、脳を解剖する検証を行ったところ、脳内でアルツハイマーの神経病理が形態的に発生していても、目標を持っていたグループは一定の認知機能を維持したまま生涯を終えていたのだそうです。


 目標を持つという、心の持ちようや脳の活動がアルツハイマーという病理的変化による症状の表出さえ抑えてしまっているというのはすごいですね。


 その「目標」というのは、どういうレベルのものかは紹介されていませんでしたが、私の唯一の目標は、「終活の実現」です。

残されたものに迷惑をかけないというものが基本で、認知症にならず、健康寿命をいかに長く維持し、周りに負担・迷惑をかけないようにすることですが、「目標」になり得るでしょうか?

 それにしても、このブログの一番初めの「はじめに」で紹介した和田秀樹先生のご見解が思い出されます。

 先生は、老後気を付けるべき2つのポイントとして、

   活動意欲を維持すること(老化は意欲の低下で加速する)

   運動機能を維持すること(80代以降の機能を決定する)

を挙げ、栄養や運動など様々な観点から述べられているのですが、趣味や遊びだけでは、早晩、飽きるので、働けるうちは働いた方がいい、老いても働いている方が、長生きでき、幸福度も高いこと、わけても「脳の健康寿命」を延ばすことが重要で、「感情を老化させなければ、人は長生きする」、「勉強は最高の脳の健康法」と“脳力”を維持するほど、身心両面に効果的な健康法であると説かれています。


 そして、勉強する最終的な目的はアウトプットすることで、話す、教える、文章に書くことを目標にすべきで、先生は、本の執筆を推奨されていますが、ブログでもよいと言われています。

 ということで、私はこのブログを始めたのでした。